はい、対応可能です。
協働ロボットを現場に導入するうえで、リスクアセスメント(安全対策)は必須です。
適切な対策を実施することで、費用対効果の高い協働ロボットシステムを導入することが可能となります。
下記に、協働ロボット導入のポイントである、リスクアセスメントの考え方と対策について、詳しくご紹介させていただきます。
協働ロボット導入のポイント!リスクアセスメントの考え方と対策
現代の製造業において、効率化と安全性を両立するために協働ロボットの導入が急速に進んでいます。
協働ロボットは人と同じ作業空間で働けるように設計されており、従来の産業用ロボットに比べて柔軟性があります。
しかし、その導入にはリスクアセスメントが不可欠です。
今回は、協働ロボット導入時のリスクアセスメントの重要性とその対策について詳しく解説します。
リスクアセスメントの重要性
協働ロボットを導入する際に最も重要なのはリスクアセスメントです。
リスクアセスメントは、作業環境における潜在的な危険を特定し、それを低減するための手段を講じるプロセスです。
このプロセスを適切に実施することで、安全性を確保し、作業者の安全を守ることができます。
法的要件の遵守
協働ロボットの導入にあたっては、関連する法的要件を遵守することが求められます。
例えば、労働安全衛生法や機械指令(欧州の場合)、ISO 10218やISO/TS 15066などの国際規格に従う必要があります。
ISO 10218はロボットの設計と製造に関する安全要件を定め、ISO/TS 15066は協働ロボットの具体的な安全基準を示しています。
これらの法規制に適合することで、企業の法的リスクを低減し、信頼性を高めることができます。
法的要件に記載された内容を基に、具体的なステップと対策をご説明させていただきます。
リスクアセスメントのステップ
リスクアセスメントは以下のステップで進められます。
- 危険源の特定: 作業環境における危険源を特定します。例えば、ロボットの動作範囲や作業者が近づく可能性のある部分などが該当します。
- リスクの評価: 特定した危険源に対して、発生の可能性とその影響の大きさを評価します。リスクは「低減が必要なリスク」と「許容できるリスク」に分類されます。
- リスク低減策の実施: 評価したリスクに対して具体的な低減策を講じます。例えば、安全柵の設置、非常停止装置の導入、作業手順の見直しなどが考えられます。
- リスクの再評価: 低減策を実施した後に、再度リスクを評価し、適切な対策が講じられているかを確認します。
リスク低減策の考え方
協働ロボットの導入における具体的なリスク低減策として、以下のような考え方があります。
- 本質安全設計: ロボット自体の設計を見直し、危険が発生しにくい構造に変更する。例えば、挟み込みや巻き込みが発生しにくい形状にすることが挙げられます。
- 安全柵や防護装置の設置: 作業者がロボットの動作範囲に入らないように安全柵や防護装置を設置します。これにより、作業者がロボットの動作に巻き込まれるリスクを低減できます。
- 非常停止装置の導入: 作業者が危険を感じた際に、直ちにロボットを停止させることができる非常停止装置を設置します。これにより、緊急時の対応が迅速に行えます。
- 教育と訓練: 作業者に対して、協働ロボットの操作方法や安全対策についての教育と訓練を実施します。作業者が正しい知識を持つことで、事故の発生を未然に防ぐことができます。
リスク低減の具体的対策
リスクアセスメントの結果・考え方に基づき、以下の具体的な対策が考えられます:
- 速度と力の制御:協働ロボットの動作速度や力を制御し、人間との衝突時の衝撃を最小限に抑えます。ロボットの動作範囲を限定するなどして、人に害を与えない範囲で動作させることもあります。
- 安全停止機能:異常が発生した場合にロボットが自動的に停止する機能を導入します。これにより、重大な事故を未然に防ぐことができます。
- エリアセンサーの設置:ロボットの周囲にエリアセンサーなどを設置し、人間の接近を検知して動作を制御します。これにより、人やモノの侵入を検知して、予期せぬ接触を防ぐことが可能です。
まとめ
協働ロボットの導入は、作業効率を飛躍的に向上させる可能性を秘めていますが、安全性を確保するためにはリスクアセスメントが不可欠です。
適切なリスクアセスメントを実施し、具体的なリスク低減策を講じることで、安全で効率的な作業環境を実現することができます。
協働ロボットの導入を検討している企業は、まずリスクアセスメントから始めてみましょう。
ロボコラボ運営するトライテクスでは、協働ロボットのシステム構築からリスクアセスメントまで、一気通貫で対応することが可能です。
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